自分の庭に取り入れたくなるオージープランツ7選!

つくる

はじめに

みなさんはオージープランツをご存知でしょうか。

オージープランツとはオーストラリアやニュージーランドが原産の植物となります。

数年前から人気が高まり、現在では多くの庭の商業ビルや住宅などのシンボルツリーなどにも用いられています。

そんなオージープランツを我が家にも取り入れたい、と思い今回はオージープランツの特徴や代表的な植物について調べてみました!

人気の理由

オージープランツが人気の理由は以下が考えられます

  • 日本の気候でも育てやすい
  • 特徴的な花と見た目
  • ドライフラワーとしての利用
  • ロックガーデンに合う

日本の気候でも育てやすい

オーストラリアは約769万m2の面積を有しています。

その面積は日本の約20倍の面積となるため、オーストラリアの中でもさまざまな気候帯が存在しています。

その中でもオーストラリアの南東部(メルボルンのあるビクトリア州)の気候は、日本の気候にも似ています。

ぱーまん
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一度は行ってみたいなあ

特徴的な花と見た目

グレヴィレアやバンクシア、ブラシノキなど花序や葉形など、非常に特徴的な種類が多いです。

日本原産の樹木にはあまりない独特な見た目のため、庭にワンポイントで取り入れるだけでも、大きく印象が変わります。

ドライフラワーとしての利用

特徴的な葉や花はドライフラワーとしても多く利用されています。

ブーケやスワッグなど、手軽に楽しむことができます。

ぱーまん
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部屋の中もちょっとオシャレに

ドライガーデンやロックガーデンに合う

ドライガーデンとは乾燥地帯に生息する植物を中心に構成された庭となります。

そして、ドライガーデンとは岩石を主体とした庭となります。

乾燥地帯での植物として、ヤシや多肉植物、そして今回ご紹介するオージープランツとも非常に相性が良い組み合わせとなります。

代表的な植物

庭に取り入れたいオージープランツとして、以下の7種類をご紹介します。

・アカシア

・ユーカリ

・バンクシア

・ドドナエア

・グレヴィレア

・コルジリネ(コルディリネ)

・メラレウカ

アカシア

学名Acacia
科名マメ科アカシア属
樹高3〜4m
開花時期3~4月
花の色黄色
耐寒性やや弱い
対暑性強い
銀色の葉っぱが特徴的なギンヨウアカシアはドライフラワーにも利用されます。

特徴 世界中におよそ1350種が世界中に分布していますが、そのうちの約1000種がオーストラリアに分布しています。

多くは小葉が葉軸の左右に羽状に並ぶ羽状複葉という葉が特徴です。。

また、3月から4月の、春を告げるように満開に咲く、ポンポンのような房状の黄色く小さな花が非常に人気となります。

ポンポンの黄色く小さな花が春を告げてくれます。

銀葉(ミモザ)アカシアやサンカクバアカシア、アカシアブルーブッシュなど、個性豊かな品種も多く、自分だけのお気に入りも見つけられると思います。

三角の葉っぱが特徴的なサンカクバアカシア

由来 アカシアの名前の由来はギリシャ語の「Akazo」だと言われています。

Akazoは「棘がある、鋭い」という意味を持ち、ニセアカシアなどアカシアの中には小枝に鋭い棘を持っている種類があることから由来とされています。

ユーカリ

学名Eucalyptus
科名フトモモ科ユーカリ属
樹高5~100m
開花時期品種による
花の色白、ピンク、黄色など
耐寒性品種による
対暑性強い
ユーカリは品種により、様々な葉の形があり個性豊かです。

特徴 オーストラリア原産の樹木で品種が非常に豊富です。

葉の形も丸い形やや細長い葉、色も緑~銀色など様々で、お気に入りの品種を楽しめます。

また、ユーカリは美しい幹肌も魅力的です。

ユーカリには殺菌や抗菌成分であるシネオールという成分が含まれます。

花や果実にも香りが良いためハーブティーや化粧品としても利用されます。

また、ユーカリの葉はコアラが食べることでも有名です。

その種類は800種類以上あるようですが、実際にコアラが食べる品種はそのうちの数種類のようです。

コアラの食料としても有名なユーカリはオーストラリアを代表する樹木です。

名前の由来

学名 「Eucalyptus」から 略された名称となります。

「Eucalyptus」はギリシャ語で「よく覆われた」を意味します。

この意味から、ユーカリのつぼみは萼と花弁がくっついていて、蓋に覆われた形状をしているところからか、乾燥地でよく育ち、一面を緑で覆うところからきているといわれています。

特徴的な葉は切花などで室内に彩りを与えてくれます。

バンクシア

学名Banksia
科名ヤマモガシ科バンクシア属
樹高1〜10m
開花時期夏〜冬
花の色黄色、オレンジ、赤など
耐寒性やや弱い
対暑性強い
「スパイク」と呼ばれる特徴的な花

特徴 バンクシアはオーストラリア固有の常緑樹ですが、南アフリカ原産のプロテアの仲間でもあります。

これは、かつてアフリカ大陸とオーストラリア大陸が地続きであった証拠です。

また、「スパイク」と呼ばれる筒状の花が特徴的で、ドライフラワーとしても利用されています。花穂を立ち上げてから数ヶ月かけて開花するため、花の成長を長く楽しめます。

特徴的な花はドライフラワーとしても利用されている

名前の由来 イギリスの植物学者ジェセフ・バンクス卿(Sir Joseph Banks)が由来とされています。

ドドナエア

学名Dodonaea viscosa
別名ハウチワノキ、ポップブッシュ
科名ムクロジ科ハウチワノキ属
樹高1〜3m
開花時期
花の色ピンク
耐寒性強い
対暑性強い
青々としたドドナエアの葉

特徴 ドドナエアはオーストラリア原産の常緑樹です。

常緑樹ですが、10月から11月の秋頃に葉の色が変化しする特徴があります。

常緑樹でありながら、寒さと共に葉が赤く変色する特徴がある

低温になるにつれて深みを増していくため、落葉樹のような季節の変化を楽しめる常緑樹です。

ドドナエアは雌雄異株となり、春に小さな花が開花します。

雌木には、開花後にビールの醸造に使用されるホップに似た実をつける特徴があります。

実はビールの醸造に使用されるホップに似ている

名前の由来 16世紀に生きた植物学者であり、医者のレンベント・ドドエンス氏にちなんだ由来となります。

和名のハウチワノキは「羽団扇木」と書きます。果実を鳥の羽で作られた団扇に見立てたようです。

グレヴィレア

学名Grevillea
別名シノブノキ、spider flower
科名ヤマモガシ科グレヴィレア属
樹高0.5〜3m
開花時期品種による
花の色ピンク、赤、クリーム色、オレンジなど
耐寒性普通(品種による)
対暑性強い
複数のめしべが飛び出したユニークな花

特徴

グレヴィレアは、ヤマモガシ科グレヴィレア属の総称となり、約250品種がオーストラリアに分布しています。

グレヴィレアは、ユニークな形状の花が魅力的です。

複数のめしべが飛び出して、くるりと巻いたように開花します。飛び出しためしべが蜘蛛を連想させることから、「スパイダーフラワー」とも呼ばれています。

また、花だけでなく、葉も特徴的で、グレヴィレアゴールドやグレヴィレアロブスターなど、ドライフラワーとしても人気があります。

葉の形も品種により様々

名前の由来

イギリスの政治家であり、植物学にも貢献した「チャールズ・フランシス・グレヴィル」が由来とされています。

コルジリネ(コルディリネ)

学名Cordyline
別名ニオイシュロラン
科名キジガクシ科コルジリネ属
樹高1〜10m
開花時期6〜7月
花の色白、ピンク
耐寒性やや弱い
対暑性強い
美しい葉姿はスタイリッシュな空間演出にぴったりです

特徴

ニュージーランド原産ですが、日本でもよく庭植えされており、「ニオイシュロラン」の名で親しまれています。

葉が剣状に長く伸びた長楕円形で、その美しい姿はスタイリッシュな空間に非常によく合います。

原産地域では、神聖な木とされ、古くから儀式などでも使用されていたようです。

コルジリネ(コルディリネ)の花

名前の由来

ギリシャ語のコルディレ(こん棒)に由来し、棒状の太い根茎(地下茎)を持つ点が由来のようです。

メラレウカ

学名Melaleuca
別名ティーツリー
科名フトモモ科
樹高2~5m
開花時期4月~6月
花の色白、ピンク、紫など
耐寒性普通
対暑性強い

特徴

オーストラリア原産の樹種で、多くの品種がありますが、短く小さな葉が特徴的です。

庭に利用される品種でも雪が枝先に積もったように白い花が咲く「スノーインサマー」やしんめが赤く染まる「レッドジェム」は先が金色のように色づく「レボリューションゴールド」などバラエティ豊富です。

メラレウカの葉や茎などから抽出された香りからアロマオイルとしても利用され、非常に人気がある植物です。

また、メラレウカには抗菌作用を持つ成分が含まれ、オーストラリアの先住民アボリジニがハーブとして使用していました。

レボリューションゴールドの黄金の葉は非常に人気があり、庭も明るくなります。

由来

大航海時代、オーストラリアに上陸した海洋研究かキャプテンクックがこの葉をお茶の代わりに飲んだとこから「ティーツリー」と呼ばれています。

育て方のポイント

オーストラリア原産の樹木は日本の気候風土に適応するためどのような育て方をするべきか、4つのポイントをまとめした。

・水はけの良い土壌環境

・高温多湿はNG

・リン酸肥料に注意しよう

・冬の凍結に注意しよう

水はけの良い土壌環境

鉢植えの場合は水はけの良い土を使用しましょう。

鹿沼土などの排水性の良い土壌を使用したり、普通の土に軽石やパーライトなどの排水性が向上するような土壌改良材を混ぜて使用し、水はけの良い土壌環境を作りましょう。

地植えの場合は、少し高植えにしたり、根鉢の底に軽石などを敷き込むことで、水はけの良い土壌を形成することができます。

高温多湿はNG

日本はオーストラリアの2.3倍以上の雨が降るため、日本の在来植物よりも少ない水で成長します。

また、乾燥した暑さには強いですが、夏の雨や湿気に弱いので注意が必要です。

過湿状態を嫌うため、水やりのしすぎに気をつけましょう。

オージープランツの状態を観察し、表面が乾いたらたっぷり水やりをしてあげましょう。

リン酸肥料に注意しよう

多くのオージープランツの特徴として「プロテオイド根」を持っています。

プロテオイド根は、痩せた土壌からも栄養をより効率的に取り込めるよう、進化した独特の根系になります。

プロテオイド根は、ごくわずかなリン酸を効率的に吸収するシステムです。

そのため、プロテオイド根を持つ植物にリン酸肥料を与えると、リン酸過多となり、悪影響を与える危険性があります。

日本で販売されている肥料の多くはヤマモガシ科の植物にはリン酸が強すぎるため、低リン酸の緩効性の肥料を施肥するか、少なめの肥料にとどめておいた方が良いでしょう。

冬の凍結に注意しよう

日本でオージープランツを育てる際の大きな問題として、寒さの問題があります。

オーストリアは日本よりもやや暖かいため、冬の寒さに弱いものもあります。

そのため、植物にあった防寒対策をし、樹木が霜柱などによる凍傷などから保護しましょう。

主な保護方法として、寒さにやや耐えられるタイプには根鉢周辺にマルチングを施す。

マルチングは冬場の土壌の霜や、凍結の発生を抑えてくれます。

寒さに弱いタイプには樹木を不織布などで覆ったり、室内で育てる

などの対策を検討しましょう。

寒さの強い地域にお住まいの方は、冬場はなるべく室内に入れてあげると良いですね。

終わりに

というわけで、今回は「自分の庭に取り入れたくなるオージープランツ7選!」と題して、オージープランツについてご紹介いたしました。

花や葉など、独特な種類が多く、庭に少し取り入れるだけでも雰囲気は大きく変わると思います。取り入れたいオージープランツはありましたか?

ぱーまん
ぱーまん

私はバンクシアとグレヴィレアを取り入れてみようと思います!

最後までご覧いただきありがとうございました!

これから樹木を楽しみたい方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

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