大きくなる木をプランターに入れておきたい理由

つくる

人気の木だけど大きくなる事が不安

銀葉アカシア、オリーブ、イロハモミジなどは美しい花や果実、紅葉による四季の変化を感じる事ができる人気の樹木です。

しかし、これらの樹木は共通の問題があります。

それは成長が強く大きくなりやすいことです。

そのような場合はプランターを活用することで、成長を抑制する事ができます。

今回はそんな、大きくなってしまうことが不安だけど庭に取り込みたいという方に、プランターの特性と、おすすめの樹木について解説します。

プランターのメリット、デメリット

プランターにおけるメリットとデメリットを以下にまとめました。

メリットデメリット
成長をコントロールできるこまめな水やりが必要
好きな場所で楽しめる定期的な植え替えが必要になる
配置の変更が可能スペースが限られている

メリット

1. 成長をコントロールできる

地植えにすると、成長の強い木は大きくなりやすくなります。

幹は太くなり、枝葉は太陽を求め広く、根は栄養を求め深くまですくすくと伸びていきます。

プランターに植えることで、根の成長が抑制され、枝葉の強い成長も抑える事ができます。

強い樹木の成長を抑制できれば剪定する必要性も減ります。

2. 好きな場所で楽しめる

プランターであれば、コンクリートの上やベランダ、室内など、土のない場所でも樹木を配置する事が可能となります。

また、ウッドデッキやコンクリート舗装などにアクセントととして配置すれば、奥行きのある空間も作り出す事ができます。

3. 場所の変更が可能

もう少し日当たりの良い場所に変えたい。

外部からの視線を考えるともう少し右にずらしたいなど、一度配置してみたけどしっくりこないといった場合にも、移動が可能となります。

樹木の生育は、日照条件や気温の変化などの影響を受けやすいです。

しかしプランターであれば、四季の変化に合わせ場所を変えることも可能です。

デメリット

1. こまめな水やりが必要

プランターは水捌けが良い土壌になりやすく、逆を言えば乾燥しやすくなります。

水が貯められる容量もプランターの容量のみとなるため、こまめな水やりが必要となります。

2. 定期的な植え替えが必要になる

プランターに植えられた樹木の根は、鉢の中の土のみで成長します。

そのため、土の中の根は絡み合い、必要な水分と養分を取り込む事ができなくなってしまいます。

すると、根は鉢の外へ飛び出してしまったり、衰弱してしまう可能性があります。

3. スペースが限られている

プランターでの植栽は、そのプランターの容量によって植えられる樹木が限られます。

また、多くの樹木をプランターで植えたい場合に、費用と手間が余計にかかってしまいます。

1つの庭で、多くの樹木をプランターのみで構成することは空間バランスを構成するうえでも難しいものとなります。

プランターにおすすめの木

以上のように、プランターならではのメリットはたくさんあります。

せっかくなら、花や紅葉を楽しめるけど成長が強く、地植えで植える事が不安な樹種をプランターを利用して楽しんではいかがでしょうか。

そこで今回は、プランターにおすすめの樹木10種類を紹介します。

落葉樹

ジューンベリー

スモークツリー

ライラック

イロハモミジ

常緑樹

銀葉アカシア

オリーブ

ユーカリ

常緑ヤマボウシ

ブラシノキ

メラレウカ

落葉樹

落葉樹は秋に葉が紅葉し、冬になると紅葉した葉が落ち、春になるとまた新緑が現れる種類となります。

四季の変化を楽しみたい方におすすめです。

落葉樹でのおすすめ樹種は以下の4種類となります。

ジューンベリー

スモークツリー

ライラック

イロハモミジ

ジューンベリー

学名Amelanchier
別名アメリカザイフリボク
科名バラ科ザイフリボク属
樹高3〜5m
開花時期4~5月
花の色白色
耐寒性強い
対暑性強い
特徴 

6月に赤い果実が実り、ジャムとしても利用されます。

春には葉が完全に開く前に白い花を咲かせます。

秋には紅葉、冬場は落葉し美しい樹形と、四季を通して楽しむ事ができます。

名前の由来 

6月に赤い果実をつけることが由来となります。

スモークツリー

学名Cotinus coggygria
別名
科名ウルシ科ハグマノキ属
樹高3〜4m
開花時期6~8月
花の色白、赤、ピンクなど
耐寒性強い
対暑性強い
楕円形の柔らかな葉は品種によって色もさまざまです
特徴 

6月から8月頃に羽毛のようなフワフワした花を咲かせます。

また、黄色系や緑、紫色など、種類によって葉色もさまざまで魅力的です。

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名前の由来 

特徴的な花が語源とされ、煙が立っているかのように見える事が由来となります。

ライラック

学名Syringa vulgaris
別名ムラサキハシドイ
科名モクセイ科ハシドイ属
樹高2〜5m
開花時期4~6月
花の色紫、ピンク、白色など
耐寒性強い
対暑性弱い
特徴

穂状に咲く花から香る甘い香りが特徴です。

また、その甘い香りは香水の原料としても利用されています。

花の色は品種によって白やピンク、紫など様々な色が楽しめます。

ライラックの花びらは4枚である事がほとんどですが、稀に5枚の花びらをつけることがあります。この花びらはハッピーライラックと呼ばれ、恋の行方を案じる おまじないにも使われます。

名前の由来

フランス語名の「lilas(リラ)」が由来となります。

「lilas」を遡ると、青色を意味するペルシャ語「lilak」が由来とされ、ライラックの薄紫色の花の色が語源と考えられます。

イロハカエデ(イロハモミジ)

学名Acer palmatum
別名カエデ モミジ
科名ムクロジ科カエデ属
樹高5〜15m
開花時期4~5月
花の色暗紫色
耐寒性強い
対暑性弱い
特徴 

若葉が5つ、成葉では7から9つに裂ける葉が特徴的です。

春には若葉が芽吹き暗紫色の小さな花

夏には夏の日差しに照らされる青々とした成葉

秋には燃えるような真っ赤な紅葉

冬には葉が落ちた趣のある姿と、四季を存分に楽しむ事ができます。

名前の由来 

「イロハ」は葉が手のように5〜7つ裂けた形を「いろはにほへと」と数えたこと

「カエデ」はカエルの手から由来しているようです

常緑樹

常緑樹は落葉する事なく、1年中葉をつけている種類になります。

外部との視線などを防ぐ際におすすめです。常緑樹でのおすすめ樹種は以下の6種類になります。

銀葉アカシア

オリーブ

ユーカリ

常緑ヤマボウシ

ブラシノキ

メラレウカ

銀葉アカシア

学名Acacia baileyana
別名ミモザアカシア
科名マメ科アカシア属
樹高5〜10m
開花時期3~4月
花の色
耐寒性普通
対暑性強い
特徴 

3月から4月の初め、春を告げるように満開に咲く、ポンポンのような房状の黄色く小さな花が特徴的です。

葉の色は銀色で、3から5対の小さな羽状複葉の葉からなり、複葉からさらに小さな8から20対の小葉によって構成されています。

名前の由来 

葉の色が銀色を帯びていることが由来となります。

オリーブ

学名Olea europaea
別名
科名モクセイ科オリーブ属
樹高2〜5m
開花時期5~6月
花の色白、黄白色
耐寒性普通
対暑性強い
特徴 

光沢があり艶やかな細い葉は、表面が緑色、裏面は銀白色からなり、美しいコントラストを楽しめます。

また、特徴的な果実は球形や卵形など品種によって異なります。

初夏の開花後に実るグリーンの実は秋頃に完熟して黒紫色になります。

実った果実は潰してオリーブオイルや、塩漬けにしてピクルスとして利用されます。

オリーブは違った品種を2本以上植えた方が、実がつく確率が高くなります。

名前の由来

ギリシャ語の油(elaifa)が由来とされています。

ユーカリ

学名Eucalyptus
別名
科名フトモモ科ユーカリ属
樹高5~100m
開花時期品種による
花の色白、ピンク、黄色など
耐寒性品種による
対暑性強い
特徴 

オーストラリア原産の樹木で品種が非常に豊富です。

葉の形も丸い形やや細長い葉、色も緑~銀色など様々で、お気に入りの品種を楽しめます。

ユーカリには殺菌や抗菌成分であるシネオールという成分が含まれます。

花や果実にも香りが良いためハーブティーや化粧品としても利用されます。

また、ユーカリの葉はコアラが食べることでも有名です。

その種類は800種類以上あるようですが、実際にコアラが食べる品種はそのうちの数種類のようです。

名前の由来

学名 「Eucalyptus」から 略された名称となります。

「Eucalyptus」はギリシャ語で「よく覆われた」を意味します。

この意味から、ユーカリのつぼみは萼と花弁がくっついていて、蓋に覆われた形状をしているところからか、乾燥地でよく育ち、一面を緑で覆うところからきているといわれています。

常緑ヤマボウシ

学名Cornus hongkongensis
別名トキワヤマボウシ、ホンコンエンシス
科名ミズキ科ミズキ属
樹高3~5m
開花時期6~8月
花の色
耐寒性普通
対暑性強い
特徴 

中国原産の常緑樹で、ヤマボウシは落葉樹ですが、常緑ヤマボウシは1年中葉が茂っている品種となります。

枝葉を覆うように美しい花が密集して咲き誇る姿は圧巻です。

名前の由来

常緑ヤマボウシの「常緑」は常緑樹からきています。

ヤマボウシは中央の丸い花穂を坊主頭に、白い花びらを頭巾に見立てています。

比叡山延暦寺の「山法師」にちなんだ名称になります。

ブラシノキ

学名Callistemon
別名カリステモン、キンポウジュ
科名フトモモ科ブラシノキ属
樹高2~8m
開花時期5月
花の色
耐寒性普通
対暑性強い
特徴 

オーストラリア原産であり、名前の由来でもあるブラシのような花が特徴的です。

5月から6月頃に咲くその特徴的な花の正体は長い雄しべになります。

名前の由来 

和名のブラシノキは、花の形が水筒などを洗うブラシに似ていることが由来となります。

また、英語でも「ボトルブラッシュ」と呼ばれています。

メラレウカ

学名Melaleuca
別名ティーツリー
科名フトモモ科
樹高2~5m
開花時期4月~6月
花の色白、ピンク、紫など
耐寒性普通
対暑性強い
特徴

オーストラリア原産の樹種で、多くの品種がありますが、短く小さな葉が特徴的です。

庭に利用される品種でも雪が枝先に積もったように白い花が咲く「スノーインサマー」やしんめが赤く染まる「レッドジェム」は先が金色のように色づく「レボリューションゴールド」などバラエティ豊富です。

メラレウカの葉や茎などから抽出された香りからアロマオイルとしても利用され、非常に人気がある植物です。

また、メラレウカには抗菌作用を持つ成分が含まれ、オーストラリアの先住民アボリジニがハーブとして使用していました。

名前の由来

大航海時代、オーストラリアに上陸した海洋研究かキャプテンクックがこの葉をお茶の代わりに飲んだとこから「ティーツリー」と呼ばれています。

まとめ

というわけで今回は、大きくなる木をプランターに入れておきたい理由と、おすすめの樹種について紹介いたしました。

大きくなりやすい木ほどプランターを利用することで、その成長を抑制できます。

成長を抑制できれば剪定する手間が削減でき、ゆっくりと庭づくりを楽しむことがで切るでしょう。

最後までご覧いただきありがとうございました!

これから樹木を楽しみたい方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

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